このやり取りの一貫、忘れないよう書き留めておこう。
これ一回のことではないのだが、素早いいたずらにはほとほと疲れた。
7ヶ月のプルム、3ヶ月のニーロ。プルムの方はやや分かって来た感じだが、二匹が寄ると激しくじゃれあい、どちらかが噛み殺されるのではないかと心配する。
今朝も私が犬番していたが、余りの激しさと喧しさで、プルムをケージに入れようとしたが、激しくじゃれあって捕まえられないので最後の手段。
美味しいもの上げよ、と言うとぴたっと止め、ハウスしに行く。
当然ニーロも喜んで付いてくるものと思いきや、なにかサッと素早い動きが視界に入った。
ティッシュだ。テーブルの上のティッシュケースから早い動きでソファーの下へ。
行きかけたプルムはほったらかしで、ニーロを捕まえようとソファーの下へ入ろうとしたが、体が入らない。
ニーロは奥に、わたしは潜りこみ手を伸ばす。届かない。
食べてしまうまでに口から取り出さなければ。
焦るが手が届かない。どこでもいい、ニーロに触れたところ、足とか皮膚とか触れたところを指先に力をいれ、なんとか引きずり出し口の中に手をいれティッシュをとりだした。
やれやれとプルムだけケージに入れ其々三匹におやつを与えた。
その間老犬のロッタは黙っておやつのお相伴に預かろうと座って待っている。
どちらかをケージに入れて二匹を離したら静かになる。ニーロを入れたら中で足を上げておしっこしたらまた後始末が大変と思ってプルムをいれた。
これで静かになったと思ったのだが、なんだか咀嚼する音がきこえる。
ああ、なんか口にいれてる。さっと逃げられないうちに上から身体を押さえつけ口をこじ開け、とりだしたらなんと黒いビニールで覆ってある針金を噛んで、針金がむき出しになっている。
どこに落ちていたのだろう。取りだし、駄目でしょ、駄目でしょ‼と叱ると神妙にお座りして私の顔をじっとみて、反省しているかのようなしおらしさ。
情けなくてテーブルにつっぷして腕に顔を埋めたパフォーマンス。
暫くしたらすり寄ってくる。そして顔をなめなめ。
つきはなしたら、今度は膝の上に乗ってきた。なんと賢い甘え上手。
可愛いけれどへとへと。早く大きくなあーれ。