食欲がないのは、退院する前からのことであるから深刻に考えていなかった。しかし、金曜日は全く食べず、その上お腹も痛いと云うし下痢もひどかった。
夜、心配になり、訪問看護士に連絡し、先生の指示を受けたところ、明日病院に行って検査を受けるようにとのことである。
小腸の痼りが、非常に珍しいが、癌かも知れないと云われていたので、すぐに診察を受けるよう云われ、慌ててしまった。
翌日、衰弱している夫を介護タクシーで病院に連れて行き、検査を受けた。順番を待っている間にも下痢がひどく、気が気でなかった。
CT検査の結果はなんと、小腸の近くの大腸に、高度の便秘のため便が詰まり、手に触れる痼りとなっていたのである。
下痢のために脱水症状をきたし、点滴の必要もあるので即入院となった。
癌でなくて一安心。私もひととき、おむつ換えから解放されたが、非常に元気がない顔を見ていると心配である。
それに、先日体験のケアホームが楽しかったらしく、また行くのを心待ちにしていた様子なので、明日に予約をとっておいた。それをキャンセルすることとなってしまい、楽しみのない夫のこと故とても気の毒に思う。